子供の教育(その6)

感情が豊かかどうかは、生まれつきのものではなく生まれた
後の条件付けによるといわれています、すなわち教育次第です

自主性とか個性尊重という美名の下に放任しておくと、身に
つく感情は限られてしまいます

高齢者をいたわる感情とか、いじめにあっている友達を
助けようという正義感とか、外国の国旗や国家に対する
敬意、人種的偏見と闘う気概というのは、子供の自主性
から勝手に生まれてくるものではありません

生活を通して学んでいくのです

生活の形態がどのように感情を育てていくのかは、心理学
の課題でもあります

親や先生のような養育の任に当たる人が感情表現することで
子供は感情を学んでいきます

親の笑顔を見て子供も笑顔を覚えるのです

親が子供に「いない、いない、ばー」とするのが感情教育の
第一歩だといわれています

親子が興じあう生活を通して楽しい感情を学んでいきます

この「いない、いない、ばー」を経験せずに育った施設の
子供たちには、表情が乏しくて動作が緩慢、語彙が乏しい
という、いわゆる施設病という名前の症状が少なくない
ことが報告されています

幼い子供に対しては、養育者が明るい服装をして、
にこやかに接することがよい感情教育だといえます

そして、小中学生にもなれば、先生が正しいことと間違った
ことを明らかにするような態度を示すことで、それを模倣
して人生の現実を直視できるようになるのです

親や先生が、バラエティに富んだ感情を持って態度に表す
ことが重要です

自分の子供が誰かに怪我を負わせたようなときに、相手に
謝りにいくとか見舞いに行くとかしない親がいますが、この
親は謝罪の感情を子供に教える機会を失ったことになります

つぎに、感情教育の第2の方法は、音楽、美術、レクレー
ションなど感情表出の体験をさせることです

すなわち、感情そのものに揺さぶりをかけるのです

学校の行事なども、運動会、学園祭などを通して人としての
感情の学習をさせているのですから、受験勉強に偏重する
ことなくこれらの行事にも積極的に参加させるべきでしょう

カウンセリングの世界でも、音楽療法、ダンス療法、ボディー
ワークなどの感情喚起志向の方法に関心がもたれるように
なってきました

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