行動を学習させる第2の方法はロールプレイです
ロールプレイというと、パソコンゲームかなと思いますよね
これは、役割演技と直訳されていますが、いろいろな場面に
おけるそれぞれの役割を演じてリハーサルをおこなうことを
いいます
私立学校や就職の面接試験を想定して練習することがあります
が、先生や友達が面接官の役をやっておこなうのがこのロール
プレイという方法です
面接試験における、ドアの開け方、お辞儀の仕方、返事の仕方
などを学ぶのにこのロールプレイが適しているように、心の
教育もこの方法が効果的なのです
例えば、いじめの問題を学ぶ場合には、いじめ役といじめられる
役を決めて寸劇を行い、そのあとで見ていた生徒も含めて討論
していじめの問題への対処を考え学びます
「いじめられ役は『やめて』といいながらうれしそうな顔だった
ので、相手に止めようと思わせられない、もっといやな顔つきを
したらふざけていじめるのは止めてくれるかもしれないよ」と
いうようなことを議論し、順に役割を交代しながら仲間に意見を
もらって進めていきます
いろいろな観点での意見が出るし、いろいろな立場・役割の気持ち
を理解するのにも役立ちます
話し方、頼み方、断り方、聞き方などを学ぶのに適しており、簡単
におこなえる方法です
第3の方法は、指示法です
「ここは優先席だから、君たちのような若くて健康な人は席を譲り
なさい」というように好ましい行動方法を指示することです
カウンセラーには、共感的理解を尊重して本人の自覚による変容
が重要と考える人が多いので、この指示法を疎んじる人が少なく
ないのですが、子供の教育の場合は教えないと挨拶ひとつ、定刻
集合ひとつできないことが多いので指示することも必要です
ここで、注意すべきことは、口うるさいと反感を起こさせるような
指示の仕方をしないことです
実行しやすいように具体的な指示をおこなうことが重要です
「約束の時間に遅れるな、早く来い」というのではなく「定刻の
5分前に来て相手を待て」と指示したほうが叱られた感じがしない
分だけ効果的なのです
また、夫婦喧嘩などしてかっかしているときに、八つ当たり的に
子供を叱ったり、「勉強しないで遊んでばかりいると、お父さん
みたいにだめ人間になるよ」のような身近な人をさげすむような
指示は好ましくありません
あと、一度にたくさん指示せず、ひとつずつできるようになるのを
確認してうまくいけばきちっとほめるようにすることも必要です
つぎに、第4の方法は、エンカウンター法です
これは正直に自己を開示しあう方法です
少し難しいですが、さまざまな表情の顔写真を次々とスライドで
見せて、1枚づつどんな感情を表しているのか討論します
すると、人の顔を見てあの人は明るい人だというぐらいにしか
考えていなかったのが、この明るさは悲しみを乗り越えようと
している明るさではないかのように、人に対する態度に深みや
重厚さが出てくるのです
また、男女が互いに遠慮しあうようなぎこちない接し方の子供
には、男女強調のために、あえて男女のジェンダー(性の違い
による役割の違い)に関して本音を話しあわさせ、男女の意識
の違いと共通性に気づいて、気にせず行動できるようにさせる
ことが効果的なのです
異文化に関する問題や、異集団に関する問題についてもこの方法
は行動の変容を起こさせるのに効果的なのです
さて、これで心の教育についての説明を終わりますが、明日は、
最初に説明できなかった「なぜ今、心の教育が必要なのか」に
ついて説明したいと思います、また見に来てください