催眠療法(hypnosis)は「通常の意識状態とは異なった
変性意識状態で,分離や想起が可能な記憶喪失状態を
つくり、そのなかで助言の受けやすさ(被暗示性という)
が高まった状態で治療をするもの」と定義されています
トランスとは、この被暗示性の高まった変性意識状態を
意味し、通常の覚醒状態では生じにくい運動、知覚、
感覚、記憶、思考などの変化などが引き起こされやすく
なるのです
紀元前のシャーマニズムの時代から、催眠療法の形態は
存在しさまざまな宗教的儀式のなかで用いられてきました
18世紀にはグループ催眠療法を行なって科学的な治療法
が始まり、19世紀後半にはフランスでヒステリーの治療
に用いられたことで脚光を浴びました
その後1950年代には、精神的ショックやトラウマに対する
治療法が発表され、1970年代には催眠療法を療病コント
ロールに用いるようになり、古典催眠療法と近代催眠療法
の統合と臨床への応用が進められました
さらに、1990年代に入り、催眠療法の有効性の研究が臨床
でも実験的にも積極的になされるようになっていきました
催眠療法は、催眠を導入する方法は様々ですが、被暗示性
を高め通常の意識下では行われにくい行動や体験、記憶の
想起などを利用して治療効果を得ることを目的に行われます
一方、催眠療法から発達した自己催眠法である自律訓練法は、
一定の決められた手順に沿って自分自身で心身両面での
バランスを回復していくものとして発展してきました