頭痛には様々なものが含まれ、診断名もいろいろあった
ために、1988年に国際頭痛学会が分類と診断基準を発表
しました
原因により機能性頭痛と症候性頭痛に分類でき、機能性
頭痛は、次の4つに分けられます
①片頭痛
②緊張性頭痛
③群発頭痛および慢性発作性片頭痛
④その他(器質的病変を伴わない頭痛)
症候性頭痛には、頭部外傷、血管障害、がんなどの
非血管性頭蓋内疾患、代謝障害、薬物、感染症などに
伴うものなどが含まれます
それぞれの原因こより、頭痛の発症機序は異なりますが、
頭痛のなかで40%以上を占めるとされている緊張性頭痛
は、身体面では血管収縮により十分な血液供給が障害され
筋肉の収縮状態が続き、乳酸やピルビン酸などの疼痛物質
が遊離され神経を刺激するために生じます
また、頭部を支えるためにはかなりの力を要しますが、
緊張性頭痛が男性よりも女性に多くみられるのは頭部を
支える頸部の細さが影響していると考えられていて、
低血圧や貧血の影響も指摘されています
心理面では、ストレスなどにより強い緊張状態が身体面
に影響を及ぼすこともありますが、様々な感情や葛藤が
身体症状として現れている場合もあります
幼いころから喜怒哀楽の感情を表出できずに抑制するよう
にしてきた場合には、その後の対人関係でも同じような
パターンとなり悪循環状態となります
加えて、頭痛は痛みだけでなく、痛みに対する不安を
伴います
「またくるのではないか」、「痛くなったらどうしよう」
という予期不安と実際に頭痛を感じたときにコントロール
できなくなることへの不安でもあるのです
そのため、自律訓練法をはじめとするリラクセーション法
は安全に用いることにより、セルフコントロールの回復を
促す大切なアプローチとなるのです