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厚生労働省が6月2日発表した平成21年の人口動態統計の死因別
死亡率の順位によれば1位は平成21年と同じく「悪性新生物」で、
平成21年30.12%、平成20年30.02%でした。

昭和56年にそれまで1位だった「脳血管疾患」を抜いて以来この
「悪性新生物」は死因の1位となり一貫して上昇しています。

ちなみに、10位までの平成21年の死因別順位は次のとおりです。

2位 心疾患      15.82%
3位 脳血管疾患   10.71%
4位 肺炎       9.80%
5位 老衰       3.38%
6位 不慮の事故   3.29%
7位 自殺        2.68%
8位 腎不全      1.99%
9位 肝疾患      1.40%
10位 慢性閉塞性肺疾患 1.34%

悪性新生物は悪性腫瘍とも呼ばれ、病理学的には大きく上皮組織
由来の癌腫、非上皮組織由来の肉腫、その他に分類されています。

血液の癌と一般に呼ばれる白血病はその他に分類されています。

悪性新生物は体のどの部位にも発生しうるもので、部位別の死亡率
も発表されていますが年々変化しています。

平成21年の死亡率で見ると、男性は1位肺、2位胃、3位大腸、4位肝、
女性は1位大腸、2位肺、3位胃、4位乳房、5位肝、6位子宮となって
います。そして、悪性新生物でなくなった男女比は、男性59.97%、
女性40.03%となっています。

上記は日本の統計ですが、世界的にも悪性新生物の死亡率は高い
ので、多くの研究がなされ成果もたくさん出ていますが死亡率を
下げるどころか上昇しているのが実情です。

では、我々はただあきらめるしか手はないのでしょうか。

いえ、国立がん研究センターでは、「発症や予防の情報がたくさん
ありますが、正確な知識を持って情報に接することが大切です」と
いって多くの最新情報を紹介しています。

今日から何回かに分けてその情報の要点を紹介させていただきます。
なお、便宜上 これ以降の説明では悪性新生物のことを一般的に
使われている「がん」と言う言葉で表現させていただきます。

さて、今日は発表されている中から心のケアという観点で「がんに
よるストレス」について説明します。

がんを体験すると、がんの診断、再発といった病気に関する悪い
知らせを聞くこと、検査結果や入院を待つ間、痛みや吐き気など
のつらい症状、今までできていた仕事や家事ができなくなること
などによる様々なストレスを経験することがあります。

これらのストレスに対する一般的な心の反応の過程として、
ショック・混乱、次いで不安・落ち込み、そして新たな生活への
出発という3つの時期に分けられることが知られています。

まず、当然のことですが、誰でもがんといわれると強い衝撃を
受けます。「頭がまっ白になった」、「病院でがんと告げられた
後に、どうやって帰ったのか覚えていない」という方もいます。

また「がんであるのは何かの間違いだ」という否定の気持ちや、
「何をやっても無駄だ」という絶望が強まることもあります。

これが最初のショック・混乱の時期です。

その後、今後についての漠然とした不安や、気持ちの落ち込み、
夜ぐっすり眠れないなどの症状が現れ、一時的に日常生活に
支障が生じることもあります。

また、「どうして自分だけががんなのか」と不公平な気持ちに
なり、怒りが湧いてくることもあります。

さらに、周囲の人と壁ができてしまったような「疎外感」や、
自分だけが違うのかといった「孤立感」を感じます。

これが2番目の時期です。

不安や落ち込みなどの心の苦痛と、それに基づく睡眠障害
などの症状が現れやすくなります。

やがて、人間が本来持っている、困難を乗り越え適応しようと
する力が働き出します。

次第に現実的な適応が可能になり、つらい状況にありながらも、
物事の楽観的な側面に目を向けることができるようになります。

本やインターネットなどを使ってがんについて調べたり、がんの
治療に取り組むようになります。

同時に仕事を整理したり、家庭での役割を変更したりといった
現実的な処理をはじめます。

通常は2週間程度で、このような再適応の時期を迎えることが
できるようになるといわれています。

がん患者が経験する心の状態の代表的なものが「不安」と
「落ち込み」です。

が、それは通常の反応で、それがあったからといって直ちに
治療が必要というわけではありません。

しかし、日常生活に支障が出るほど強ければ、何か対策を考える
ことも必要となるでしょう。

突然胸が苦しくなる、息苦しくなる、吐き気がする、めまいや
動悸におそわれる、といった体の発作的な変調が不安の症状と
して起こることもあります。

こういった支障や症状が現れてきたときは、心のケアも必要に
なってきますので内科系の医師だけでなく神経内科、精神科の
医師やカウンセラーの助けも必要になってきます。

今日はこのぐらいにして、続きは明日以降に説明します。
また、見に来てください。

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小山 信弘

SEを2年前に定年し、今はのんびりとITコンサルタントとヘルスケアーカウンセラーをしています。毎日が休前日という贅沢な日々ですみません。

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