昨日の続きです。
2.毎日、変化のある食生活を
-ワンパターンではありませんか?-
多くの人は特定の食物に対して嗜好があるので、好きなものを
繰り返し食べがちです。
問題は度がすぎることです。
食物中の発がん物質の濃度は、たいていはそれほど高くないの
ですが、同じ食品ばかり食べ続けることは、体をいつもがんの
危険にさらすことになります。
たとえば、牧場で大量にわらびを食べた牛に血尿がでたり膀胱がん
が発生し、一時、問題になりました。
わらびをたまに、少し食べるくらいなら心配ありませんが、
たくさんの量を、毎日食べるのはさけたほうがいいでしょう。
バランスのよい栄養をとること、ただ、それも、にんじんに
カロテンがあっていいからと、そればかり食べるのではなく、
できるだけ多くの緑黄色野菜からカロテンをとることが望ましい
のです。
バランスよく、そしてバラエティーのある食生活を心がけてください。
同じものを繰り返さないという注意は、薬にもいえます。
医師の指示で必要とされる場合以外は、同一の薬を飲み続ける
ことは極力さけたほうが賢明です。
3.食べすぎをさけ、脂肪はひかえめに
-おいしい物も適量に-
「長生きの秘けつは腹八分目にあり」とよくいわれますが、
がんについても同じことがいえそうです。
ネズミの実験によると、好きなだけ食べさせたグループと、
食事量を60パーセントくらいに制限したグループとでは、
制限グループのほうが発がん率が低く、長生きしていると
いう結果がでています。
食べすぎの中でも、とくに問題とされるのが脂肪の量で、脂肪を
とりすぎると乳がんになりやすいという報告があります。
従来、日本人女性の乳がんは、閉経前6に対して、閉経後4の
割合でした。
それが近ごろは5対5となり、アメリカ人女性の4対6に
だんだんと近づきつつあります。
原因は、閉経期が遅くなったこともありますが、動物性脂肪の
とりすぎが考えられます。
また、脂肪の摂取量は、乳がんだけでなく、大腸がんや前立腺がん
などの発生とも関連のあることが指摘されています。
食べすぎと脂肪のとりすぎには、十分気をつけましょう。
4.お酒はほどほどに
-健康的に楽しみましょう-
お酒が健康を害するといえば、一般に肝臓を考えますね。
でも、飲みすぎが及ぼす悪影響は、肝臓だけにはとどまりません。
WHOの調査では、過度の飲酒と、口腔がん、喉頭がん、食道がん
は関係があるという報告がなされています。
フランスのノルマンディー地方の住民は、アルコール濃度の高い
ブランディーを飲む習慣があり、昔から食道がんが多いといわれます。
強い酒で口腔や咽頭、食道などの粘膜の細胞を傷つけるのが原因
だろうと考えられます。
アルコールの多量摂取と肝臓がんの発生にも関係がみとめられています。
また、酒好きの人は、つまみを食べずにお酒だけを飲むことが多いので、
栄養のバランスがくずれて、がんになりやすい体の条件をつくる可能性
も高いわけです。
とくに、飲みすぎのうえにたばこが重なると、悪い因子が相乗的に
はたらいて、がんの危険も増します。
飲酒中のたばこは極力ひかえるよう努力し、強いお酒は薄めて飲むか、
水といっしょに飲むようにしましょう。
まずはお酒はほどほどに。