今日は、ちょっと気分を変えて、カウンセラーの愚痴を
皆さんに聞いてほしいと思います
カウンセラーの仕事のひとつに相手の話を真剣に聞く、
いわゆる傾聴というのがあります
人の話を集中しながら聞くと、ずいぶんと疲れます
聞き手は話し手より何倍も疲れるのです
疲れているときに人の話を聞くということは、これほど
つらいことはないと最近思うようになってきました
家族を例にしていうと、仕事から帰ってほっとしたときに
両親や子供や配偶者から話しかけられると身を入れて
聞けなくなってしまうようなものです
いい加減な返事をしたり、相手がまだ話しているのに腰を
折って勝手に結論付けたり、疲れを理由に怒ってみたりして
話し手の機嫌を損ねることは誰でも経験があるのではないで
しょうか
こんな状況が重なってくると、家族の関係がこじれて問題が
発生するのです
カウンセラーがクライエントの話を聞く時間は、普通50分位
にしています、それは人の話を真剣に聞けるのは1時間以内
が限度だからです
心の中の思いに関する話の場合は、聞き手も話し手もこの
1時間が限度といわれています
そこで、カウンセリングは、一般的に1回1時間を毎週1度
おこない、問題によってはこれを1年とか2年とか続けます
ずいぶんと長い間の作業になりますが、クライエントは
そんなに早く変われないので、長くなるのは仕方のないこと
だと思われています
これを笑顔でやるので、カウンセリングというものはかなりな
体力を使う作業だということになります
友達同士で徹夜で楽しく話したことってありますよね
この場合は、徹夜したことは疲れますが話をして疲れたとは
思わないものです
友達同士の会話は、話し手と聞き手が同じレベルに立って、
そして聞き手と話し手の立場を相互に交代しているから疲れない
のです、聞き手になったときの疲れは、話し手になったときに
解消できているのです
でも、これは久しぶりだからできることで、徹夜の会話を毎日
しようとは思わないですよね、それができるのは、ただ一緒にいる
だけでも心地よい恋人同士ぐらいなもので、それさえも結婚した
とたんに相手の話を聞くのが面倒になるのではないでしょうか
いくら親しい人とのおしゃべりでも、一方的に聞く場合は疲れが
出るものです
会社や家庭では、一方的に話を聞くことはよくあることで、上位
の者が下位の者の話を聞く場合はまだいいのですが、逆のことの
ほうが多いといわれています
これを飲む席でおこなうことも多いですが、聞き手に回ることが
多い人の場合、家に帰ってから飲み直しをしないと眠れないと
いう人もいます
これは、酒は飲めたが相手の話が飲み込めなかったということで、
飲み込めない話をたくさん聞かされると本当に体調を崩したり
下痢をしたりする人もいるぐらいです
話を自分なりに消化できないでいるということです
母親から祖母や父親の愚痴を聞かされ続けた子供の多くには、
心理的な症状が出ることが研究でわかっていますが、これは
家族の葛藤の調整役をしているということなのです
しかも、子供ですから消化できない話や納得できない話を黙って
聞かされた結果の症状なのです
身内の葛藤のキャッチボールをしているときも同じような症状が
出てきてしまい、会社や学校にも行けないほどになりかねません
これが、私たちカウンセラーが必要とされる主な理由なのです
カウンセラーにしても身内の話を聞くのは厄介なことです、
他人のクライエントの話を聞く場合は1時間ぐらいの間で
次回はまた来週とできますが、身内だとこれが時間無制限
のデスマッチになってしまうのです
親しい人の間のカウンセリングは倫理違反だと前に書いたことが
ありますが、このデスマッチもその理由のひとつなのです
経験の深いカウンセラーには、家族の話を聞くときは全ての
仕事を忘れて、全力で聞くことに集中できるものだそうですが、
若いとこれがなかなかできないものです
カウンセラーの仕事は傾聴しているだけだから楽なものよね
といわれることがあるのですが、じつはそれが大変なのです
わかってくれとは言いませんが、カウンセラーになったことを
後悔することもあるのです
昔は大変だと感じていたSE作業のほうが実は楽かもしれません
さて、いっぱい愚痴を書いたので、今日はすっきりしました
明日からまたがんばれそうです
愚痴に付き合ってくれた皆様に感謝して、今日はこのぐらいで
Comment feed